撮影についてのお打ち合わせ後、
準備期間にはDIYをすることも多いです。
スタイリングにこだわると、
市販の商品ではカバーしきれないため、
フォトグラファーやスタイリストは
足りないものを手作りします。


プロップスタイリングの準備とは、
具体的にどのようなことをしているのか。
どれくらいの時間とコストが必要なのか。
撮影を発注する方にとっては、
とても気になる部分かと思います。
今回は、
漆喰階段づくり
スライムづくり
背景ボードづくり
この3つについてご紹介です。

①漆喰の階段づくり
ベースとなる「軽いレンガ」というニュアンスの商品に、漆喰を塗り塗りしていきます。都内だとビバホームとかハンズあたりで揃います。

こちらが豊洲のビバホームで購入した、
ポリエチレン系の軽いやつです。
結構しっかりとした作りで、
物撮りでかなり重宝します。


スーッと伸ばしたりしてそれっぽくテクスチャを表現します。撮影用なので、少々大袈裟くらいでちょうど良くなったりします。
この作業はとても簡単で楽しいです。

作業後は三ツ矢サイダーで疲労回復。
漆喰が乾くのがいつも楽しみで、
ワクワクです。
乾かしはお天気によって、
半日から丸一日くらい。
かっちりと固まるまで乾かします。

ものすごくいい感じに仕上がりました。

ベースが空き箱とかだと不本意な方向性へ変形するので、軽量レンガが良いです。

以前、細長い箱で作った時は、妙な膨らみ形状で固まってしまい、かなり微妙でした。
その時はそのままやるしかなかったので撮影し、フォトショップで歪みの修正作業をしました。
と、そんな感じにかなり面倒なことになりますので、紙素材の箱では作らないようにしましょう。

②スライムづくり
これはカラーバリエーションを用意したので、なかなか大変でした。

道具入れのクレヨンしんちゃんバス型BOXが、スライムと良い感じに調和。
ホウ砂は、ホウシャ
ホウサだと通じません。
スライムが爪の中に張り込んだりするので、
手袋をつけて作業することをお勧めします。

最もスライム的な色は緑。

赤はハロウィンの感じになる。

色によって材質が微妙に変わる。

一番滑らかだったのが黄色!

スライムを作ってみてわかったことは、
何事にもやってみて初めてわかる苦労と喜びがあるということです。(真顔)

いやー
想像以上に扱いが難しくて、
思い通りになりませんでした。
(撮影に使うという意味では)
引き続き、
ものすごく興味深いツールです。
使いこなしたら
めちゃくちゃ面白い表現ができる!
と激しく感じます。

③背景ボードづくり
写真が主役タイプの広告では、イメージ通りの背景=世界観にすることがフォトグラファーの腕の見せ所です。
こちらは薔薇をペンキで描いたスタイリングボード(背景ボード)です。



良い色であることが重要です。
白にもいくつもの白があって、
調合したり商品と照らし合わせて調整を繰り返します。
製作日数は数日間〜数週間におよび、
根気がいる作業です。
こんなふうに、
無いものは作っていくので、
限界は簡単に超えられます。
こだわりのスタイリングをご希望の方は、
是非お任せください。
魅力的な広告は、
こだわりと共存します。
おまけ1

全集中しまくりで疲れたら、
脳がジャンクを要求!
明星一平ちゃん
夜店の焼きそば
たまに食べるとめちゃくちゃ美味しい。
おまけ2

妹から頂いた塩。
塩ってかなり楽しい商品です。
世界中にいろんな塩があって、
それぞれ旨味も違うし、
日持ちするし、
いくらあっても困りません。
おまけ3

ギフトカードのラッピングDIY

我が家のラベンダーをドライフラワーにしていて、それが完全に色が抜けたので、白ペイントしました。

2023年も半分が過ぎ、暑い日々が続いて昼間は完全にバテておりますが、元気いっぱいなお花にパワーを貰っています。
植物のエネルギーが動物や虫たちの生活を日々支えてくれていると、夏は特に実感します。
そういえば・・
今年まだ鰻を食べていません。
愛犬の看病で食べに行く時間が取れないので、
この夏は出前でも取るとするか。

愛おしい。